建物の構造体による種類の違いとは?

建物の構造体による種類の違いとは?

お部屋を探す際に、アパート・マンションの区分や建物の構造として、「木造」「軽量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造(RC)」「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」といった名称が表示されてます。

それぞれの構造体別種類でのメリットやデメリットなど見分け方や違いを解説します。

木造(W造)

木造は主要部分(柱・壁・土台)を木材で建築している構造のことです。
WOOD(ウッド)の頭文字からW造と表示されていることもあります。

建築コストが安いことから、家賃相場も他の鉄鋼造や鉄筋コンクリート造に比べて安価となっております。
コンクリートや鉄骨に比べ、建物の強度や耐久性などは劣りますが、吸湿性や遮熱性に優れているため、夏の湿気にもあっています。また、冬でも吸湿性を発揮し、結露を軽減してくれます。

■メリット
・建築コストが低く家賃相場が安い
・吸湿性・断熱性に優れており、通気性が高い
・加工しやすいため、間取りの自由度が高い

■デメリット
・鉄骨造・RC造・SRC造に比べ、強度や耐久性が劣る
・遮音性が低く、近隣の騒音が聞こえやすい

鉄骨造(S造)

鉄骨造は重要な骨組みに鋼材を用いる構造のことです。
STEEL(スチール)の頭文字を取って「S造」と表示されていることもあります。
鉄骨の厚さで軽量鉄骨造(6mm以下)・重量鉄骨造(6mm以上)に分けられます。

鉄骨ならではの粘り強さで、しなやかで折れにくいため、耐震性が高く建物が倒壊する危険性が低いとされてます。

■メリット
・震度6の地震にも耐えることができる耐震性
・害虫が発生しにくい
・建築コストがRCより高くないため、家賃も比較的安く抑えられる

■デメリット
・通気性・断熱性が低いので夏暑く・冬寒い
・耐火性が低く、鉄なので錆びる可能性がある

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造は柱や梁など建物を支える部分に、鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んでつくる構造です。
Reinforced ConcreteのRとCを取って「RC造」と表示されていることもあります。

RC造は引っ張る力に鉄筋とに強いコンクリートを組み合わせることで、耐震性能の高い丈夫な建物を建築できます。
また、木材と違って燃えないため、耐火性にも非常に優れています。

壁までコンクリートで埋めてある物件であれば、遮音性の優れております。
また、コンクリートで建物に隙間がなく、気密性が高く、断熱性も高いのが特徴です。

■メリット
・耐震・耐火性に優れているので災害に強い
・断熱・気密性が高いので夏涼しく、冬はあたたかい
・遮音性の高さにより近隣の騒音が聞こえにくい

■デメリット
・気密性に優れているので結露が発生しやすい
・木造・鉄骨造に比べて家賃相場が高い

それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説いたしました。
ちなみにアパートの部類に入るのは、木造・軽量鉄骨造です。
マンションは重要鉄骨造や鉄筋コンクリート造、鉄鋼鉄筋コンクリート造となります。

どこを重視して探すかによって、構造を条件に入れることがありますが、自分の暮らしにあった構造を選んで安心な新生活を送っていきましょう!

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